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シンクライアント+Voyage Linux(0.10.0)でPCオーディオを試してみる

 今回はシンクライアント+Voyage LinuxでPC-オーディオを試してみようと思います。


 主役は激安だったので3台購入してしまったHP製シンクライアントt5570(正確には1台はt5630w)。


 1台目は無理やり3TBのHDDを接続しArchLinuxをインストールしてファイルサーバとして運用しています。駆動部分がHDDしかないためなかなか快適に使えています。


 もう一台は前回、前々回でご紹介しましたが、Arch Linuxをインストールしhomebridgeサーバとして運用しています。こちらは駆動部分がゼロのため、やはり自室で常時起動しておく用途には最適です。


 スペックを要求しないサーバ用途としてはRaspberry Piがありますがそれよりも安価なのも〇。ストレージが標準2GBなのでインストールするOSはかなり限定されますが、USBメモリからのブートにすればそれも問題なくなりますね。


 で、最後の1台は安直ではありますがPCオーディオを試してみようと思います。駆動系がゼロというのは音楽用途にも最適でしょう。
 
OSの用意

 インストールするOSはVoyage MPD Linuxを選定しました。このLinuxの特徴はMPD (Music Player Daemon) を標準装備し、PC オーディオで高音質を得るためのチューニングが施されたいるところ。音を鳴らすため(外部からのコントロールも含め)の環境はインストールした段階でほぼそろっています。


 しかもLive Imageは非常にコンパクトで標準ではt5570に搭載されている2GB SSDにも余裕でインストール可能です。
 
Voyage MPD Linuxのインストール

 今回インストールしたバージョンは0.10.0ですが、バージョンによってインストール方法はかなり変わるよう。正確な手順は一緒に添付されているドキュメントを読むのが一番だと思います。
 
  1. ダウンロード
     以下よりダウンロードできます。
     http://linux.voyage.hk/voyage-mpd(2月19日現在なぜかアクセスできなくなっています)
     
  2. 起動
     Live ImageをUSBメモリに書き込んだら、USBメモリよりブートします。なおブート段階でSSHが起動していますので、IPアドレスがわかればTera Termなどからでもリモートでアクセス可能です。IDはroot、パスワードはvoyageとなります。しかしセキュリティ的に非常にまずいような。。。
     
  3. ログイン
     IDはroot、パスワードはvoyageです。
     
  4. IPアドレスを調べる
     下記コマンドでIPアドレスを調べます
       
    #ip -f inet addr

     
  5. インストール先のストレージの名称を調べる
     dmesgコマンドを使用します。
       
    #ip dmesg

     私の場合はsda:sda1でした。 
     
  6. インストール用の領域を作成する
     以下のように入力します
       
    #mkdir /tmp/root
    # mount -o loop /lib/live/mount/medium/live/filesystem.squashfs /tmp/root
    # cd /tmp/root
    # mkdir /tmp/cf

     
  7. フォーマットする
       
    /usr/local/sbin/format-cf.sh /dev/sda

     
  8. インストール開始
       
    /usr/local/sbin/voyage.update

     
  9. 質問の回答
    質問に回答していきますが、変更の必要があるのは4番目と6番目ぐらいではないかと思います。

       
    • 1番目-1(default)

    •  
    • 2番目-default

    •  
    • 3番目-2(default)

    •  
    • 4番目-9(Generic PC)

    •  
    • 5番目-3(default)

    •  
    • 6番目-/dev/sda

    •  
    • 7番目-そのままenter

    •  
    • 8番目-そのままenter

    •  
    • 9番目-4(default)

    •  
    • 10番目-そのままenter(grub)

    •  
    • 11番目-そのままenter(1)

    •  
    • 12番目-5(default)

    •  
    • 13番目-2(default)

    •  
    • 14番目-6(default)

    •  
    • 15番目-1(default)

    •  
    • 16番目-7(default)

    •  

     最後はOK to continue (y/n)?でインストールが開始されます。
     終了した後の質問は
     8(default)で終了です。
     

  10.  
  11. 再起動
       
    #reboot

 
Voyage Linuxの設定

 
  1. vi の変更を保存できるようにする
       
    # remountrw

     
  2. 時刻を設定
       
    # dpkg-reconfigure tzdata

     Asia → Tokyo
     
  3. bashrc の編集
       
    # vi ./.bashrc

    以下の行を追記する。
       
    remountrw
    mpd -kill
    /etc/init.d/mpd start-create-dbremountrw

     
  4. rootのパスワードを変更
    その他お使いの環境に合わせてセキュリティを整えてください
       
    #passwd

     
  5. ストレージの空き容量を調べる
    この段階でどのくらいストレージの容量を食っているか調べてみましょう。
       
    #df

       
    dev/sda1 1968620 435712 1432904 24% /

    なんと400MB程度です。ArchLinuxよりもさらに小容量ですね。
 
USB-DACを接続する

 オンボードのサウンドデバイスではさすがにPCオーディオを名乗るのはおこがましい気がします。そこで手持ちのUSB-DAC M-AudioのAudiophile USBを接続し、その出力を手持ちのAVアンプにつなげることにしました。

 
 もう10年以上まえに購入したものですがこれ以外に適当なものは持っていません。Windowsで使っていたときはドライバが不安定で非常に使いにくかったですがLinux ではどうでしょうか。
 
  1. USB-DACをt5570につなぐ
     
  2. デバイスを確認する 
       
    #cat /proc/asound/cards

     
     下記のように表示されあっけなく認識したことを確認。なお私の場合はBiosでオンボードのサウンド機能を無効にしてありますが、向こうでない場合は2種類表示されると思います。USB-DACの数字を確認しておいてください。
       
       
    1 [USBtm ]: USB-Audio - Audiophile USB (tm)
    M-Audio Audiophile USB (tm) at usb-0000:00:10.2-1, full speed 

     
  3. デフォルトのサウンドカードを設定する
    asoundrcというファイルを新規に作成します
       
    #vi /home/.asoundrc

     作成したファイルに以下を記載
       
    pcm.!default {
    type hw
    card 1
    }
    ctl.!default {
    type hw
    card 1
    }

    cardの後ろの数値はUSB-DACのものとしてください。

mdp.confの編集

  1. mpd.confの編集をします。
       
    #vi /etc/mpd.conf

  2. 以下の部分のコメントアウトを解除します(#を外す)
       
    port "6600"
    auto_update "yes"

  3. 以下を書き換えます
       
    audio_output {
    type "alsa"
    name "My ALSA Device"
    device "hw:1,0" # optional

    赤字を使用するUSB-DACの番号としてください。                     
  4. 音楽ファイル用ディレクトリの所有者をmpdにします変更
       
    #chown mpd -R /var/lib/mpd/music

  5. 音楽ファイル用のフォルダを作成する。
    homeにmusicというフォルダを作成します。
       
    #mkdir /home/music

  6. リンクを張る
    mpdのデフォルトの音楽ファイルディレクトリに対してリンクを張ります
       
    #ln -s ln -s /home/music /var/lib/mpd/music

    あとは/home/musicに音楽ファイルをいれるなり、ここをマウントポイントしてNASのディレクトリをマウントしてあげればいいでしょう。

音を鳴らしてみる

まずはコマンドから操作してみます。操作にはコマンドラインで使用するmpd クライアントmpcを使用します。こちらはすでにインストール済みとなっています。
  1. ディレクトリのファイルをプレイリストに追加
         
    mpc ls | mpc add

  2. 再生が始まります。
         
    mpc play


外部からコントロールする

 無事再生まで終了しました。結構いい音のような気はしますが、音に無頓着でハイレゾ音源なども持っていない私にはよくわかりません。ただ音楽を聴くのにコマンドを叩くというのは実際の利用方法としては現実的ではないと思います。そこで今度は外部からコントロールできるよう設定してみたいと思います。

 
 ただ長くなりましたのでこちらは次回ということに。


 では。


 

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[ 2017/02/19 20:00 ] シンクライアント | TB(0) | CM(0)

HP製シンクライアント t5570をファイルサーバにしてみる

 今回はHP製シンクライアント t5570をファイルサーバとして利用してみるというお話です。


 実はシンクライアントを手に入れたのは二回目、一回目はt5630wという同じくHP製の端末でした。


 HP製シンクライアンアント端末 t5630wを手に入れた。~分解編~


 このときは中古1000円で手に入れたt5630を分解しWindows OSをインストールしてみるところまでやってみました。本当はそのあとDebianをインストールしてファイルサーバを構築するつもりだった・・・いや実際ファイルサーバを構築したのですが、その最中600円という破格値でt5570を手に入れたので、こちらでファイルサーバを構築する方針に変えたのでした。
 
なぜ?

 それは下記写真を見比べてください。上がt5570、下は以前のt5630wです。
 t5470.jpg
 t5760w.jpg


 上は白い囲みが二つあります。向かって左がATA(写真では2GBのフラッシュメモリがささっています)、左はSATAのポートです。下のt5630wにはSATAポートはありません。しかもt5570ではSATAポートの下にはMini PCI Expressスロットまで備えています。無線LANカードを挿せば無線LAN通信も可能のようです。


 無線通信はさておき、考えたのは2GBのフラッシュメモリをシステム領域とし、SATAに大容量のHDDを接続して使用する構成。ATA接続とはいえフラッシュですから起動が速いことが期待できます。なお両機器の詳細な仕様の比較表は下記となります。


 シンクライアント
 
アダプタの種類

 さて本機種、600円で売られていたというだけあってアダプタが付属していませんでした。必要なアダプタは19V-3.42Aのもの。幸いにも手持ちの下記製品が電力値も口型、極性ともぴったりでした。


 http://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/700-NAC024


 この製品かなり汎用的に使えていい製品だったのですが残念ながら現在は終息しているようです。
 
HDDを接続する

 SATAポートには3.5インチの3TB HDDを接続することにしました。ただオンボードのSATA電源ポートには残念ながら12Vの電源はきていないようです(3.5インチHDDは5Vと12Vの電源が必要)。やむなく12V電源は別途ACアダプタからとることにしました。使用したのは以下の製品のアダプタです。


 


 またt5570には3.5インチのHDDは到底内蔵できないので外に出しておくことに。筐体に無理やり穴をあけています。
 
OSをインストールする

 とりあえず一旦HDDを取り外し2GBのフラッシュにOSをインストールします。2GBしか容量がありませんのでWindowsなどは不可。選択したの必要最低限をインストールできるArchLinux。インストールが結構難しいディストリですがESXi環境で練習しておいたのでなんとか完了しました。以下はインストール方法です。
 
  1. OSをダウンロードする
     以下のサイトの適当なミラーから"archlinux-2016.09.03-dual.iso"をダウンロードします。
     

     https://www.archlinux.org/download/
     
  2. netbootln等を使いブータブルUSBを作成する
     
  3. 起動しF10をおしてBIOS設定画面に入り、USBメモリをBootの最上位にする
     
  4. 下記サイト様を参照しインストールする。作者様ありがとうございます。
     http://archlinux-blogger.blogspot.jp/2014/02/arch-linux-20140201-bios-mbr-grub.html


     手順はほとんど変わりませんが、インストール領域が2GBしかありませんので、boot領域に254MB、残りをルート領域とし、それぞれext2、ext4でフォーマットしました。またなぜか有線LANを認識しなかったので、100円で手に入れてあったMini PCI Exprss接続無線LANカードを挿し、
     
    #wifi-menu

     として無線LAN経由でパッケージのダウンロードを行いました。なぜ有線LANを認識しなかったのかは不明。
     
  5. インストールがめでたく終了したら、HDDをつなぎマウントする。私の場合インストール後は有線LANが使用可能になりました。HDDのマウント方法は下記を参照しています。
     
     
     http://archlinux-blogger.blogspot.jp/2014/03/arch-linuxhdd-gptext4.html

     
     なおGPTを使っていないためgdiskではなくfdiskでパーティショニングしました。後は手順通りです
     
  6. sambaをインストールする
     こちらは下記サイトを参照しました。
     

     http://opamp.hatenablog.jp/entry/2013/07/10/065919

     
     なお追加でsmb.confに以下を書き加えています。
     
    #vi /etc/samba/smb.conf

     としてviエディタを起動し
     Globalの項目の中の
     "workgroup=MYGROUP"の"MYGROUP"を"WORKGROUP"に変更
     

     更にShare Definitionsに以下の項目を追加、"smbuser"の項目と"mountpoint"の項目は適時読み替えてください。
     
    [smbuser]
     comment=smbuser
     path=/home/mountpoint
     broseable=yes
     writable=yes

     
  7. 最後に
     
    #systemctl enable smbd nmbd '再起動後もsambaが自動的に立ち上がるようにする
    #systemctl start smbd nmbd 'sambaをスタート

     として完了です。

 
使用容量

 
#df -h
として使用容量を調べてみます。
 
/dev/sda2 1.7G 1.3G 224M 86% /
/dev/sda1 237M 42M 183M 19% /boot
/dev/sdb2 1.4T 77M 1.3T 1% /home/hddadd2
/dev/sdb1 1.4T 104G 1.2T 8% /home/hddadd

root領域の使用率は86%、かなり容量を食っています。追加したサービスはsambaと遠隔で操作するためのOpenSSH及びこれらに必要なパッケージだけなのですが。


 とりあえず、これで設定は終了です。
 
モニタにマウントしてみる

 このt5570モニタマウント用のキットが付属していました。ですのでVESA規格100mm × 100mmに対応しているモニタであれば背面に搭載することが可能です。


 マウントしたところがこちら。
 
 
 t7540MOUNT.jpg


 これだとすっきりしているのですが3.5インチHDDの置き場がありません。やむなくこんな感じにしています。


 IMG_0137.jpg


 上に乗せただけ・・・、一応ケースに付属していたHDDのマウントキットが溝にはまってそれなりには固定されています。


 動作させると本体がファンレスですのでHDDの駆動音がかすかにきこえるだけ、かなりの静穏性です。


 今回は以上です。


 次は本体の電源とHDDの電源をONにするのがめんどくさいので自作の電源連動タップでも作ってみたいところです。


 では。
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[ 2016/09/11 15:00 ] シンクライアント | TB(0) | CM(0)
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