ガジェット好きの戯れ言 N-04Bはいかかがでしょう(SIPフォンとしての利用)
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N-04Bはいかかがでしょう(SIPフォンとしての利用)

 こんにちは。前回は無線LANルータ:Aterm WF800HP(アクセスポイントとしての利用)を新調したというお話をしました。速度測定もしてみたり。結果としてはダウンロードに関しては確かに5GHz帯を使っての無線LAN接続の方が高速でした。


 ただ正直いって、無線LANルータ(私の場合はあくまでもアクセスポイントとしての利用のみ、自室までは有線LAN)に求められるのは速度以上に安定性と筆者は考えています。「リモートデスクトップ」や「Teamviewer」で接続をしている時に頻繁にセッションが途切れてしまうとストレスが溜まりますからね。


 そこで今回は新調したルータの安定性の検証を兼ねてかつて放置していたネタを試してみようと思います。それがこちら。

 
 N-04Bはいかがでしょう。-ひかり電話の子機として使う-


 「N-04B」とはドコモから2010年に発売されたガラケーです。この端末は「ひかり電話の」子機として使うことができるというガラケーとしてはかなり異色の端末でした。スマホでは「ひかり電話」の子機として使える端末は珍しくありませんが。


 そんなわけで私も自室の子機としてつかうべく「N-04B」を子機として設定してみたのですが、頻繁に接続が切れてしまいとても使い物にならなかった、というのが上掲の記事の中の結論でした。どうもアクセスポイントとして使用していたルータ(アイオーデータの「DCR G54/U」)の接続が不安定なのが原因ぽい。


 さて今回、ルータ(Aterm WF800HP:あくまでもアクセスポイントとしての利用)を新調しました。ならば今度は安定して「N-04B」が「ひかり電話」の子機として使えるかもしれません。試してみましょう。
 
ひかり電話の子機として使うとはどういうことか

 早速検証といきたいのですが、その前に「N-04B」やスマホが「ひかり電話」の子機として使えるというのはどのような仕組みを簡単に説明しておこうと思います。ただし素人ですので間違っているかもしれません(^_^;)

 
 「ひかり電話」とはNTT東日本が提供している「光IP電話」サービスです。利用されている方も多いでしょう。下に紹介ページのリンクを貼っておきました。


 ひかり電話の紹介ページ~NTT東日本公式~


 また、NTT東日本も公式に「スマホdeひかり電話」という名称でスマホにアプリをインストールして「ひかり電話」の子機として使う方法を宣伝しています。この中では「AGEphone」というアプリが紹介されていますね。


 「スマホdeひかり電話」の紹介ページ
 

 ただ「スマホdeひかり電話」というサービスで宣伝していますが、そこで使われる仕組みは「SIP(Session Initiation Protocol)」という汎用的なプロトコルで通信を行います。


 音声をパケットでやりとりする時に使われる技術は「VoIP」と呼ばれますが、その際発信、着信、応答、切断などを制御し電話として機能させるために使われるプロトコルが「SIP」です。詳しくは下記の記事を参照してください。ちなみにその電話音声の伝送について使われるプロトコルはRTP(Real-time Transport Protocol)といいます。詳しくは下記サイトを。

 
 5分で絶対わかるSIP


 「IP電話」サービスは「VoIP」という技術を使っています。もちろんひかり電話(光IP電話)も例外ではありません。なので「SIP」に対応している端末であれば基本的にひかり電話の子機として使うことが出来ます。ですから必ずしも「スマホdeひかり電話」であげられているアプリを使う必要はありません。


 AndroidスマホだとAndroid2.3以降ではOSレベルでSIPをサポートしているので、Android標準の電話アプリでもひかり電話の子機をしての設定が可能です。ただし設定項目がない機種もありますが。その場合でも「AGEphone」等のアプリを使えばAndroid端末をひかり電話の子機として使うことが出来ます。
 
N-04Bを子機として設定する

 さて、話を「N-04B」に戻しまして、上述したように「N-04B」はガラケーでありながら「SIP」に対応している珍しい機種です。上述したように以前の環境ではとても使い物になりませんでしたが今回はどうでしょう。


 ちなみに私の現在の環境は、居間のひかり電話ルータはNTT東日本の「RT-400MI」のまま、そこから有線LANで自室まで引き込み、そこでギガビットスイッチングハブで分岐、その一つにアクセスポイントとして「Aterm WF800HP」を接続して無線LANを使用しています。


 では、「N-04B」をひかり電話の子機として使用する方法をみていきましょう
 
ルータの設定

 まずは居間のルータ(本当の意味でのルータ)にアクセスします。ブラウザに「192.168.1.1」と入力(「RT-400MI」の初期値)して「RT-400MI」の設定画面に入ります。「RT-400Mi」にユーザ名とパスワードを設定してあれば入力を求められると思います。


 設定画面にはいったら、メイン画面の左にあるメニューから「電話設定」>「内線設定」とたどります。


 SIP_01.png


 すると下記のような画面に、


 SIP_02.png


 小さくてわかりにくいと思うので拡大します。


 SIP_4.png


 左に内線番号というものが振られているのがおわかりいただけるでしょうか。今回はこのなかの内線番号3番に「N-04B」をわり当てていこうと思います。3番の右端の編集ボタンを押します。


 こんな画面になるかと


 SIP_3.png


 上から入力内容を説明していきます。


 
  • 内線番号---3番に端末を割り当てようとするとここの数値も初期値は「3」になっています。このままでいいと思います内線でかけやすくなりますから。
     
  • ニックネーム---ここは好きな名前でいいです。私は端末名を入力しました。
     
  • 端末属性---「通常端末」と「音声専用端末」から選べます。ただ通話をする分にはどちらでも大丈夫。ならば「通常端末」を選択しておくのが無難でしょう。正直言ってどのような差があるのかよくわかりません。
     
  • MACアドレス---MACアドレスとは端末に固有に振られている番号です。なので端末で調べる必要があります。「N-04B」では「メニュー」>「便利ツール」>「WiFi」>「WiFi設定」>「共通設定」>「WiFi情報表示」>「MACアドレス」で調べられます。後は調べた数値を入力してください。
     
  • ダイジェスト認証---「行う」にチェックを入れます。MACアドレスだけだと簡単に偽装されますので。そうすると電話ただのりされてしまいます。
     
  • ユーザID---初期値では「0003」になっています。内線番号「3」に「000」をつけただけの数値ですね。「N-04B」を使う分にはこのままでいいと思うのですが、もしスマホを使うときは内線番号と一緒に変更しておくほうがいいかもしれません。SIPアプリにはこの項目を入力できないものも多数ありますので。
     
  • パスワード---初期値ではランダムの英数字が入っていますがここはきちんと設定しておく必要がありますね。初期値から変えておくべきです。



 これで「RT-400Mi」での設定は終了です。
 
「N-04B」の設定

 こちらもきちんと説明していこうかともいます。まずは「メニュー」>「便利ツール」>「WiFi」>「WiFi設定」>「スタートアップ」>「手動設定」>「詳細設定」とたどります。こんな画面になるかと思います。


 N-04B_SIP2.jpg


 
  • 移動機SIPアドレス設定---ここは『内線番号(3)@「RT-400Mi」のアドレス(192.168.1.1)』を入力します。今回の例ですと3@192.168.1.1ですね。
     
  • サーバ設定---ここはさらに「手動設定」>「IP-PBXサーバ」と辿ります。入力する項目は
     
    1. IPアドレス---ここは「RT-400Mi」のアドレス(192.168.1.1)になります。
       
    2. ポート番号---これはSIPで通信をするときに使うポートを設定します。SIPでは通常はUDPの5060番を使いますので「05060」と入力してください。ただ本音ではこのポートは狙われやすいので変更したいところ。ただ「N-04B」では他のポートを設定してもSIPフォンとして認識してくれませんでした。

     
  • ダイジェスト認証設定---ここでは「RT-400Mi」で設定したユーザID(上記の例では0003)とパスワードを入力します。
     
  • VoIP設定---ここは設定しなくても大丈夫です。ただ音質が悪いとか、遅延が酷いとかになるとここの値をいじる必要が出てきます。
     
  • TTC-SIP設定---「ON」にしなくてもSIPフォンとしては使えますが、「ON」にして以下の2つの項目を設定します。
    1. 「WiFi番号通知設定」ではひかり電話の番号を通知したいときは〔通知する〕、通知しない場合は〔通知しない〕を選
      択してください。
       
    2. 「WiFiキャッチホン設定」キャッチフォンを契約していればせっかくなので「ON」にしておくべきです。


 これで設定は完了です。
 
実際に試してみる。

 設定が完了するとこんなマークが現れます。現れないと設定に失敗していますのでもう一度設定し直してください。


 N-04B_SIP3.jpg


 では実際に通話をしてみましょう。内線発信、内線着信、外線発信、外線着信ともにOKでした。ただ転送はまだ試していませんのでわからず。音質自体は問題ないレベルですがやはり音声の遅延はありますね。私は特に気にしませんが気になる方は、


 N-04B_SIP1.jpg


 この設定項目の中の4番「VoIP設定」から「ジッタバッファサイズ」を変更してください。初期値は240(ms)になっていますがここの数値を小さくすればするほど遅延は少なくなります。ただし音質はその分悪化しますので適切な設定を探ってみてください。


 最後に接続の安定性を確認しておきます。こちらは全く問題なしです。「N-04B」をSIPフォンとして設定してから1ヶ月たちましたがWiFi接続が切れていたことはありません。非常に安定して使えております。これは新しくアクセスポイントとして購入した「Aterm WF800HF」との相性が良いのでしょう。まあ同じメーカー同士ですしね。
 
問題点

  1. バッテリーの消耗が激しいーーー当たり前ですが無線LANにつなぎっぱなしですのでバッテリーを消費します。なので常時充電しておく使い方がデフォルトだと思います。そんなとき役に立つのがクレードル。これはガラケーならではですね。

     
     N-04B_SIP.jpg


     向かって左が「N-04B」右が「Aterm WF800HF」です、結構お似合いですね。スマホでクレードルに対応している端末ってあまり聞かないですし。そのかわり「置くだけ充電(正確にはQiというらしい)」という規格ができたのでしょうが、ただ私は対応端末をもっていません・・・と思ったら「NEXUS5」って対応しているらしい。知らなかった。
     
  2. 細かな設定が出来ない---この「N-04B」という端末はガラケーとしてはかなり細かいところを設定できる端末ではありますが、それでもスマホ(Android端末)にはかないません。ただそこまで設定を煮詰めようとするとSIPは本当に奥が深いです。
     
  3. 居間のひかり電話ルータ「RT-400MI」ではVPNが張れない(Bフレッツなので)ーーーこれは盲点でした。どうもNTT東日本では「Bフレッツ」の後継「フレッツ ひかりネクスト」ではないと「RT-400MI」のファームウェアをバージョンアップしてもVPNの設定項目が現れないようになっているようです。これではひかり電話を外に持ち出すことは出来そうにありません。ググってみるとルータをもう1台つなげて回避する方法もあるようですが・・・。ただ私にはウィルコム「だれとでも定額」がある!!というわけでそこまではやる気はありません。というわけで興味ある方はそちらについてはググってみてください


     そういえばウィルコムネタで売っているこのブログなのに「スーパーだれとでも定額」オプション取り上げてないなぁ。まあ主要各社がVoLTEに移行しようとしている現在「スーパー」にしないと訴求力がないのはわかっているのですが・・・。


     とりあえずそれはおいておいて、今回は以上です。


     では。


     



     
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[ 2014/06/07 21:00 ] docomo N-04B | TB(0) | CM(0)
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