ガジェット好きの戯れ言 HP製シンクライアンアント端末 t5630wを手に入れた。~分解編~
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HP製シンクライアンアント端末 t5630wを手に入れた。~分解編~

 今回はHPが2009年に発売したt5630wという端末を1000円という破格値で手に入れたので色々といじってみたいと思います。


 このt5630w、分類としてはシンクライアント端末に該当します。大きさはちょうどファイルサーバ、プリンタサーバとして使っている玄箱HGをちょっと大きくしたぐらい。なのでそもそもはボロボロになった玄箱HGのケースに流用できないかと思い購入したものでした。


 ただちょっと中をあけてみたところ結構面白いことができそうなのでいろいろと遊んでみたということです。
 
シンクライアントとは?

 さてシンクライアントとはなんでしょう。
 "『シンクライアント』とは、ユーザーが使用する端末(クライアント端末)の機能は必要最小限にとどめ、サーバー側で処理を行う仕組みのことを言う。"(出典 シンクラ概論 ~S&I株式会社~)

 だそうです。サーバ側ですべての処理を行うということは"クライアント端末は、サーバーで処理された結果を画面に表示するだけで、データを端末内に一切保持しない。"(同上)ということです。


 なぜそのような仕組みが要求されるのかといえば一番の理由はセキュリティ対策でしょう。ただその仕組みのためクライアント端末は画面を表示するだけの機能があれば十分ということになります、結果シンクライアント専用端末には以下の特徴があります。
  1. リソースを最小限に抑えられるため、省スペースかつ低電力なデバイスが多い。
  2. 搭載OSでは不要なサービスやモジュールが削除されているため、起動が早い。
  3. OSの書き込み制限機能により、OSの変更やデータの保存が抑制可能。(同上)



 上記のシンクラ概論には他にも様々なシンクライアントシステムの解説が載っていますが、そちらは完全にエンタープライズ向けとなるのでここまでとします。
 
シンクライアント端末を分解する

 さて前置きが長くなりましたが、今回手に入れたt5630wのようなシンクライアント端末は上述のような特徴があるため、そのままでは通常のPCのように使用できません。まあだからこそリース戻り商品が投げ売り価格で販売されているわけですが。


 なおt5630wの仕様は以下のとおりです。なおOSはWindows Embedded Standardだそうですが消去されていて使うことはできませんでした。


 t5630w.png


 また付属のACアダプタは12V、4.16A出力、プラグ口型はセンタープラスのφ5.5×2.1と思われます(ちょっと自信なし)


仕様でまず目を引くのはフラッシュロム2GBでしょう。ここが一般のPCのHDD/SSDに当たる部分。シンクライアント端末はサーバの処理結果を画面に映すだけなのでこの容量で十分なわけです。


 CPUはVIA EDEN 1Ghzです。おそらく現在一般向けで手に入るx86CPUはIntel、AMD、そしてこのVIAだけでしょう。ちなみにVIAのCPUを使うのは初めてです。


 このEden、組み込み向けをメインターゲットとしているようですが、どんな感じで実装されているのでしょう。中を開けてみます。


 基板上にはこんな感じで載っています。なお今回は写真を取るためヒートシンクは取り外しています。


 IMG_0110.jpg


 間違えてはいけないのが、下がCPU VIA Eden 1Ghzです。上は統合型チップセットVX800。大きさもチップセットのほうが大きいですが、発熱もあきらかにチップセットのほうが大きいです。ちなみにどちらもヒートシンクのみで完全にファンレス仕様になっています。
 

 マザーボードの他の部分もみてみます。更にひいた画像がこちら。


 IMG_0111.jpg


 メモリスロットにはDDR2/1GBのメモリが載っていました。最大何GBまで可能なのかは不明です。


 またその上部には懐かしのIDEケーブルを挿しています。購入した時はここに2GBのフラッシュロムが載っていました。ただコネクタのPIN数を数えると44PINなので手持ちの2.5インチ用IDEケーブルを挿してみたところが上記の写真です。外に出ているのは私が穴をあけたから。内部は思っている以上に狭く3.5インチはおろか2.5インチのストレージを収めるスペースもないのです(チップセットのヒートシンクがかなり邪魔)。内部に収納しようとするならば1.8インチのストレージかmSATAのSSDが必要になりそう。


 さて更にジャンク箱から適当に2.5インチ30GBのIDEHDDをIDEケーブルにつなげて起動させてみました。


 IMG_0112.jpg


 いきなりこれまた懐かしのWindows meが。どうやら昔のノートPCを分解した時のHDDだったようです。ともあれこれでHDDの接続が可能なことも確認取れました。マザーボード上の44pin端子はやはり通常の2.5インチ向けIDE端子のようですね。


 ですので、更に大容量のHDD/SSDも搭載可能です。ただ問題となるのは電源。本機種はACアダプタ駆動ですからATX電源のように4ピン ペリフェラルコネクタをひっぱってこれません。12Vを必要とするストレージでは別途電源が必要となります。
 
Windows 10をインストールしてみた

 今度はHDDを250GBのIDE 3.5インチのものに取替、Windows10をインストールしてみました。2.5インチのHDDは基本的に5Vのみで動作しますので電源は不要ですが、3.5インチは12Vと5Vを必要としますので別途電源が必要です。私は以前購入した外付けHDDに付属してきたACアダプタ(端子は4ピン ペリフェラルコネクタ)を使用しています。


 かなり時間はかかりましたがインストールできました。


 IMG_0098.jpg


 問題なく?インストールできました。。。いや問題はあって流石にかくかくです。またドライバもきちんとあたっているかわかりません。一応ネットワークにはつながりましたが。VIA Eden 1GhzはWindows10の動作要件であるPAE (物理アドレス拡張)、NX (XD)、SSE2 をサポートしているのでしょうか?調べたのですがわかりませんでした。


 とはいえこのスペックでもインストール、動作可能なこと自体が結構驚きです。
 
2016年6月1日追記
 書き忘れましたがOSは32Bit版のみ対応しています。

 
玄箱HGの替りとして

 さていくらWindows10が動作するといっても性能はSkylake世代のCorei5、DDR4 16GBメモリを搭載したメインマシンに及ぶわけがありません。なのでWindows10を動作させるのはせっかく更新したのですからメインマシンにまかせることとします。また今更Windows meを動かす意味もあるとは思えません。


 ただ本機種、玄箱HGと比較するとどうでしょう。下記は玄箱HGの仕様です。


 玄箱仕様


 玄箱HGよりは遥かに性能が高いですね。しかもファンレス動作。消費電力は玄箱HGにはかなわないかもしれませんが。ですのでここは玄箱HGの代わりとしてLinux(Debian)をインストールしてファイルサーバ、プリンタサーバとして運用していくことにしたいと思います。

 
 本機種にDebianをインストールするのは次回に。ただインストールするパッケージはできうる限り最小限にしたいと思います。玄箱HGと同じくらいの起動速度がないと置き換える意味が半減してしまいますから。


 では。


 
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[ 2016/05/29 23:00 ] t5630w | TB(0) | CM(0)
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