ガジェット好きの戯れ言 HP製シンクライアント t5570をファイルサーバにしてみる
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HP製シンクライアント t5570をファイルサーバにしてみる

 今回はHP製シンクライアント t5570をファイルサーバとして利用してみるというお話です。


 実はシンクライアントを手に入れたのは二回目、一回目はt5630wという同じくHP製の端末でした。


 HP製シンクライアンアント端末 t5630wを手に入れた。~分解編~


 このときは中古1000円で手に入れたt5630を分解しWindows OSをインストールしてみるところまでやってみました。本当はそのあとDebianをインストールしてファイルサーバを構築するつもりだった・・・いや実際ファイルサーバを構築したのですが、その最中600円という破格値でt5570を手に入れたので、こちらでファイルサーバを構築する方針に変えたのでした。
 
なぜ?

 それは下記写真を見比べてください。上がt5570、下は以前のt5630wです。
 t5470.jpg
 t5760w.jpg


 上は白い囲みが二つあります。向かって左がATA(写真では2GBのフラッシュメモリがささっています)、左はSATAのポートです。下のt5630wにはSATAポートはありません。しかもt5570ではSATAポートの下にはMini PCI Expressスロットまで備えています。無線LANカードを挿せば無線LAN通信も可能のようです。


 無線通信はさておき、考えたのは2GBのフラッシュメモリをシステム領域とし、SATAに大容量のHDDを接続して使用する構成。ATA接続とはいえフラッシュですから起動が速いことが期待できます。なお両機器の詳細な仕様の比較表は下記となります。


 シンクライアント
 
アダプタの種類

 さて本機種、600円で売られていたというだけあってアダプタが付属していませんでした。必要なアダプタは19V-3.42Aのもの。幸いにも手持ちの下記製品が電力値も口型、極性ともぴったりでした。


 http://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/700-NAC024


 この製品かなり汎用的に使えていい製品だったのですが残念ながら現在は終息しているようです。
 
HDDを接続する

 SATAポートには3.5インチの3TB HDDを接続することにしました。ただオンボードのSATA電源ポートには残念ながら12Vの電源はきていないようです(3.5インチHDDは5Vと12Vの電源が必要)。やむなく12V電源は別途ACアダプタからとることにしました。使用したのは以下の製品のアダプタです。


 


 またt5570には3.5インチのHDDは到底内蔵できないので外に出しておくことに。筐体に無理やり穴をあけています。
 
OSをインストールする

 とりあえず一旦HDDを取り外し2GBのフラッシュにOSをインストールします。2GBしか容量がありませんのでWindowsなどは不可。選択したの必要最低限をインストールできるArchLinux。インストールが結構難しいディストリですがESXi環境で練習しておいたのでなんとか完了しました。以下はインストール方法です。
 
  1. OSをダウンロードする
     以下のサイトの適当なミラーから"archlinux-2016.09.03-dual.iso"をダウンロードします。
     

     https://www.archlinux.org/download/
     
  2. netbootln等を使いブータブルUSBを作成する
     
  3. 起動しF10をおしてBIOS設定画面に入り、USBメモリをBootの最上位にする
     
  4. 下記サイト様を参照しインストールする。作者様ありがとうございます。
     http://archlinux-blogger.blogspot.jp/2014/02/arch-linux-20140201-bios-mbr-grub.html


     手順はほとんど変わりませんが、インストール領域が2GBしかありませんので、boot領域に254MB、残りをルート領域とし、それぞれext2、ext4でフォーマットしました。またなぜか有線LANを認識しなかったので、100円で手に入れてあったMini PCI Exprss接続無線LANカードを挿し、
     
    #wifi-menu

     として無線LAN経由でパッケージのダウンロードを行いました。なぜ有線LANを認識しなかったのかは不明。
     
  5. インストールがめでたく終了したら、HDDをつなぎマウントする。私の場合インストール後は有線LANが使用可能になりました。HDDのマウント方法は下記を参照しています。
     
     
     http://archlinux-blogger.blogspot.jp/2014/03/arch-linuxhdd-gptext4.html

     
     なおGPTを使っていないためgdiskではなくfdiskでパーティショニングしました。後は手順通りです
     
  6. sambaをインストールする
     こちらは下記サイトを参照しました。
     

     http://opamp.hatenablog.jp/entry/2013/07/10/065919

     
     なお追加でsmb.confに以下を書き加えています。
     
    #vi /etc/samba/smb.conf

     としてviエディタを起動し
     Globalの項目の中の
     "workgroup=MYGROUP"の"MYGROUP"を"WORKGROUP"に変更
     

     更にShare Definitionsに以下の項目を追加、"smbuser"の項目と"mountpoint"の項目は適時読み替えてください。
     
    [smbuser]
     comment=smbuser
     path=/home/mountpoint
     broseable=yes
     writable=yes

     
  7. 最後に
     
    #systemctl enable smbd nmbd '再起動後もsambaが自動的に立ち上がるようにする
    #systemctl start smbd nmbd 'sambaをスタート

     として完了です。

 
使用容量

 
#df -h
として使用容量を調べてみます。
 
/dev/sda2 1.7G 1.3G 224M 86% /
/dev/sda1 237M 42M 183M 19% /boot
/dev/sdb2 1.4T 77M 1.3T 1% /home/hddadd2
/dev/sdb1 1.4T 104G 1.2T 8% /home/hddadd

root領域の使用率は86%、かなり容量を食っています。追加したサービスはsambaと遠隔で操作するためのOpenSSH及びこれらに必要なパッケージだけなのですが。


 とりあえず、これで設定は終了です。
 
モニタにマウントしてみる

 このt5570モニタマウント用のキットが付属していました。ですのでVESA規格100mm × 100mmに対応しているモニタであれば背面に搭載することが可能です。


 マウントしたところがこちら。
 
 
 t7540MOUNT.jpg


 これだとすっきりしているのですが3.5インチHDDの置き場がありません。やむなくこんな感じにしています。


 IMG_0137.jpg


 上に乗せただけ・・・、一応ケースに付属していたHDDのマウントキットが溝にはまってそれなりには固定されています。


 動作させると本体がファンレスですのでHDDの駆動音がかすかにきこえるだけ、かなりの静穏性です。


 今回は以上です。


 次は本体の電源とHDDの電源をONにするのがめんどくさいので自作の電源連動タップでも作ってみたいところです。


 では。
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[ 2016/09/11 15:00 ] シンクライアント | TB(0) | CM(0)
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